30年ぶりの再会



                                                      北 充代


  
サクラメント駅に降り立った私を待っていてくれたのは、Mr.Ron AlexanderとMs.Terri Alexander。
Ronはあたりを見回している私に「Mitsy(当時呼ばれていた名前)」と声をかけてくれ、その先にはTerri が優しく微笑んでいました。30年ぶりの再会でした。
  実は私が大学生だった1979年2月に、カリフォルニアの州都サクラメントのお宅に約3週間ホームスティをしたのですが、お二人は、その時に大変お世話になったホスト・ファミリーのご夫妻です。
この30年間、手紙のやり取りはほとんどなくなってしまっていました。しかし、当時の写真や頂いたお土産、連絡先は大事にとっていました。
  今年、主人のカリフォルニア滞在に一緒について来たのがきっかけで、しまいこんでいた30年前の住所を頼りに、ハガキを出したのです。幸運なことにハガキが届き、すぐにメールで返事がきました。やはり縁はつながっていたようです。
  そして、8月29日にサンノゼ駅から3時間列車(アムトラック)に乗りサクラメントを訪ねたのです。
会った瞬間、30年前に一気にタイムスリップ。30年後の今も変わらずに暖かく迎えてくれ、懐かしさのあまり感激の涙をおさえることができませんでした。
  駅の近くのレストランで、当時4歳だったご夫妻の娘Carieと合流して、皆で懐かしい思い出や私が持って行った当時の写真で話がはずみました。その後、お宅を訪ねましたが、私の記憶に残っていたイメージそのまま。まさか、再び来れるとは・・・感無量と同時になんだか夢のようでした。
  サンノゼへの帰り道、サクラメント駅を出発したアムトラックはサンフランシスコ湾に沿って、美しい夕日に向い走ります。夕日に「また数年後来れますように」と願いつつ、特別な1日に感謝の思いでいっぱいでした。

  私自身も数年前から、ホストファミリーを始めています。
きっかけは、学生時代にこのような素晴らしいファミリーとの出会いがあったからです。そして、今ここサンノゼでは我が家にスティしたサンノゼ州立大学生のJessicaと連絡をとり合っており、人の出会いや縁は国境をも越えて素晴らしいものだと感じています。