お便り 12月

           研修会 宇治の歴史文化を英語で学ぶ会

源氏物語千年紀の今年、12月17日に源氏物語ミュージアム学芸員の西山恵子先生から「紫式部とその時代―女性を中心に」と題して興味深いお話を伺いました。平安中期は摂関時代で、一族の運命を背負った皇后や中宮は皇子に恵まれる為に争って優秀な女性の家庭教師を雇い天皇を自分のサロンに足繁く通わせる事が大切でした。定子には清少納言、彰子には紫式部、和泉式部、赤染衛門などがその任に当たりました。彼女らは学者の家柄で中国の書物に恵まれ、父親などが受領で彼女ら自身地方に旅しそこで生活し見聞、見識を広めていました。まさに才女の時代であったのです。平安遷都百年後の894年遣唐使が廃止され、その後中国との貿易が中止され、国文学が勃興します。枕草子や源氏物語は日本国文学の源流と言えるのです。講演の後には色々な質問にお答え頂いたり、「ひらがな文化が花開いたことで細やかな情景や心の綾の表現が可能になったのでは」との会員の見解も述べられました。一同は改めて「源氏物語千年紀」の意義を再認識し、有意義な研修会となりました。