しかし、糸の絡まっていた鳩のその足は、ほとんど、ちぎれそうな状態でした。人間なら苦しみで顔はゆがんでいるところでしょうが、鳩からはその表情が見えません。とりあえずは命を取り留めたというところで、よかったです。でも、たとえ傷が治っても、片足では、野生に戻った時の生存競争に耐えられるかは少し心配です。

慎重に高所から枝を伝い、救世主の人は降りてきました。幸い、鳩は元気でした。よかったあー。めでたし、めでたし。

その苦しみを見ているこちらは、何とかしてあげたいのですが、松の木が高すぎて、とても登って行けません。

鳩の受難・釣り人さん気をつけて!!

小一時間したところで、市役所のかたが、脚立を担いで、その松の木のところへレスキュウーに来てくれました。梯子のように長く伸ばし、枝に足をかけて、一番高いところへスイスイと登ってゆきました。まさしく救世主です。絡まっている釣り糸を外し、鳩を確保しました。

時々、羽ばたいて、なんとかその窮地を脱出しようともがいていました。このような状態になってからどれほどの時間が経過しているのかは分かりませんが、まだ、暴れる力は残っているようです。そばには、連れ合いと思われる鳩が心配そうに止まっています。

どうやら、心ない釣り人が捨てた釣り糸が足に絡まり、翔んでいるときに松の枝に引っ掛ったようです。

 宇治川橘島で男の子とお母さんがユリカモメにパン屑をあげていました。男の子は「お母さん、早くシャッターを押してよ」と、餌やりの姿を記録に残してほしいようでした。でも、お母さんは、それより他のことが気になっていました。なぜなら、鳩が松の木にぶら下がっていたのです。その光景を発見したお母さんは、松の木の下まで行き、「やっぱり鳩なんだ」と確認ができ、「なんとかしなければ」と、しかるべきところを探しに足早に行きました・・・・。

それにしても、釣り人さんには、このような危険をよぶ、不要となった釣り糸を不用意に捨ててほしくないものです。宇治川公園に散歩に来られた時は、ようく、鳩にも目をやってみてください。ときどき、足の奇形な鳩がみつかりますよ。