またまた ネパールへ              
                          (2006年8月7日から17日まで                ネパール王国の国章

                                  9月7日 太田 佐知子さんより


 今年はネパールも暑かった。ネパールの八月は雨期で、
一日に一度は豪雨が降る。まさに豪雨で、傘など余り役にたたない。思い切り降ったらパッと止む。その雨で木々が洗われて、緑が実に美しい、というのがネパールの八月である。今年は豪雨が少なく毎日じめじめと蒸し暑いのだ。地球規模で気候に変化が起きているように感じる。

 今回の支援活動の目的地は標高2194mのチソパニ村にある二つの学校。2000m 台の山なら、とたかをくくっていたが、何のなんの、一日目の登りは全て階段。参りました!どうして階段ばかりに、と道中の村を恨みながら歩いたのは私だけではなかったようだ。

 「雨だ」の声に民家に駆け込む。凄い雨がやってきた。トタン屋根が響く。もの凄い音だ。会話は不可能。幸いこの民家は雨漏りがしない。一泊目はここで泊めていただくことになった。夕立が去ると実にすっきりしたとした空になる。

    
    
    

     
     私たちの荷物を運ぶポーター。        大夕立後民家の前で。男性は二階のテラスで。
     1日目はすべて階段。参りましたねー!   
  女性は中で、それぞれ寝袋で寝た。


 次の日は階段でなく普通の山道なのが嬉しい。今日は約500m登ってチソパニ村に着き,二つの学校を訪問するメインの日である。学校は村の谷間のようなところにある。予定の時間を大幅に遅れているので近道を,という現地の人に付いて近道をとった。これが大変。トウモロコシ畑の中を行くのである。ネパールの山のトウモロコシ畑は棚田なんていえるものではない。急な斜面を実に細かく耕してあるので、急な高い階段を飛び降りるようなものである。更に地面が濡れていて滑る。

 学校では子どもたちが待っていた。どっと出てくる。両手を合わせて「ナマステ」と挨拶をする。笑顔がいい。子どもを見ると元気が出てくる。京都の学校で集めてくれた学用品、衣類,いろんな方からいただいた薬品、小袋、ボールなどなどを順番に配る。学校生活に役立つものばかりだ。ちょっと話しかけてみる。残念、ここはネパール語は通じない、タマン語だけなのだ。でも身振りと目でなんとか分かりあえて、互いににこりとする。

 二つ目の学校、生徒が140人もいて衣類が足りない。そんな子どもには赤白帽子を。学用品が十分にあったことが幸いである。これで一年くらいは学校に喜んで通えるだろう、なんて小さな自己満足を得る。

 帰り道、子どもたちが我々を取り巻いて、急な坂道を引っ張り上げてくれるのだ。感激!

    
    
    

     
      このとうもろこし畑の中を歩く、        学校では子供たちが待っていました。
      と言おうか降りるのです。           両手を合わせて「ナマステ」   

     
       荷物の到着が遅れたので、         支援物資が到着しました。ノート、
       それまで踊ってくれる子供。        鉛筆、衣類、ボール、薬品、などなど。

     
    体操服、学用品のいろいろ。それを入れる     二つ目の学校はもう夕方になってしまい
    袋などをもらってうれしい子供たち。       ましたが、みんな待ってくれていました。


 次の日の早朝、なんと視界270度くらいに亘ってヒマラヤの山々が見えるではないか。アンナプルナ、マナスル、ドルジェラクパ、ガネッシュヒマール、などなど。すごーい!この感動は言葉にならない。その日一日がかりで山を下りた。珍しい虫たちと出会いながら。その日の万歩計は3万5千歩を指していた。

    
    
    

     
      はるかに見えるマナスル!美しい!       学校訪問が終わって、次の日の早朝、
                              ヒマラヤがぐるりと見えたのです。
                             この写真はガネッシュ連峰。


 カトマンド
に戻ると、ちょうどガイジャドラの祭が行われていた。ガイジャドラとは日本の初盆に当たる祭りで、この一年間に亡くなった人を偲んで、身内が賑やかに面を被ったりして、踊りながらパレードをするのである。この賑やかさが日本の初盆と違うところである。

    
    
    

     
    カトマンドゥに戻ると、ガイジャドラの祭り    シバ神を讃える女性の行進。頭の上の壺
    始まっていました。              には、シバ神に捧げる聖水が入っている。


 こうして私の17回目のネパール訪問は終わった。


    

              
       平成14年9月10日初版発行
(私)              2002年11月24日初版発行(私の夫)


お便り 9月