お便り 7月


                シルクロードを行く

                  中国の西の端「喀什(カシュガル)」まで

                                    7月7日 太田 佐知子さんより

 夫が写真家と一緒にシルクロードを撮りに行くというので、
「これは行かなくちゃ」と私も一人前に?カメラを持って9日
間の旅に出た。

 関空ー北京、北京ー鳥魯木斉(ウルムチ)、鳥魯木斉ー喀什(カシュガル)、敦煌ー北京は空路、あとは小型バスで移動。吐魯番(トルファン)から敦煌は特急寝台列車泊と乗り物だけでも変化に富んでいた。

 シルクロードもいろんなコースがあるようだが、パキスタンやタジキスタンとの接点喀什までの旅はなかなかできないとのことである。

 シルクロードといえば、砂丘にラクダの隊商を思い浮かべるロマンチックでひなびた処を行くという印象を持っていたが、要所・要所の鳥魯木斉、喀什、吐魯番はいずれも今は大都会で、ひなびたイメージは微塵もない。いずれも新疆ウイグル自治区である。ウイグル族の人達は、話していてとても親しみやすい。

 プロの写真家と一緒の旅行なので、それぞれの土地の写真のポイントを求めて移動する。移動にかかる時間が又長い、中国の広さを思い知らされる。タクラマカン砂漠の一端を、またゴビ砂漠の真ん中を走る。ゴビとは何もないという意味で、ゴビ砂漠とは言わないそうである。ある時はごつごつした絶壁の岩山の間を走る。いずれの風景も広大さに圧倒される。野生の動物が住んでいないらしいのが残念である。一度マウンテンゴートが岩山に現れた。車を止めて、一斉に飛び出し、カメラを構える。

 写真のポイントとなる場所は昔のシルクロードを彷彿とさせる処ばかりだったので、この旅の醍醐味を味わうことができた。印象的だった処をあげてみよう。

 ☆ 世界の屋根のひとつ天山山脈、天池という湖を前にして主峰ボゴダ峰・5445mが聳える。快晴。
 ☆ 大砂丘「鳴砂山(メイサザン)」の夕日の中を行くラクダの列。
 ☆ 大砂丘の真ん中に湧く泉、「月牙泉(ゲッカセン)」と呼ばれる。その三日月の形と水の色の美しさ。
 ☆ 海が干上がってしまった塩湖と、水も木もないそこに住む人々の笑顔。
 ☆ その名のとおり夕日で真っ赤に焼ける西遊記で有名な「火焔山」、気温は50度にもなっている。
 ☆ 喀什のポプラ並木を行き交う村民のロバの馬車、ポコポコと一定のリズムで馬車を引くロバの優しい目。
   髭の男達の温和な表情。
 ☆ ウイグル人の民家でいただいた民族料理。
 ☆ バザールで見かけた顔をすっぽり隠したイスラム教徒の女性達。

 敦煌まで来ると、仏教国・中国を感じさせてくれる。敦煌の「莫高窟(バッコウクツ)」、四百余十もあるすべての洞窟に彫られたお釈迦様と弟子達、菩薩様。大きさ、穏やかな顔、柔らかな衣類の曲線、色づかい、さらに壁画の数々。圧倒されてしまう。内部は撮影禁止。その他どれも東洋の歴史の重みを感じさせてくれた。


    

      六月や遥かなるなり絹の道        熱風や
砂巻き上げて駱駝行く

      炎天や 砂漠の道は 一直線       
 

    

   
         砂を蹴り上げて砂丘を行くラクダの列                 大砂丘「鳴砂山」にて

   
         西遊記で知られる火焔山           鳴砂山の中にある月牙泉:砂漠の中で泉が湧いている

   
   カシュガル郊外:耕運機に乗る住民、楽しそうな人達      新疆ウイグル自治区主府ウルムチ、天池という湖
                                   (標高1980m)から望む、一方には天山山脈
   
   カシュガルからカラクリ湖への道中、キルギス族の村      カラクリ湖からの帰路、ゲルと吊橋のあるキルギス族の村

   
     カシュガル郊外: 住民はみなロバの馬車を使う        カシュガルのバザール: 買い物はこの籠一杯が単位

   
   トルファン市内、香妃墓:歴代の王族の墓     四百余十の洞窟みなに釈迦が祀られている莫高窟
                                  
敦煌で一番有名

トップの地図はhttp://home.m01.itscom.net/shimizu/yultuz/silkroad/history/index.htmから引用させていただきました。

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